常明寺 (滋賀県甲賀市土山町) <国宝>長屋王願経

滋賀県甲賀市土山町にある常明寺は、和銅年間(708~715年)文武天皇の
供養追善のため元明天皇が開創したと伝えられているが、詳細は不詳である。
1349年東福寺の鈍翁禅師が現在地に再興し、1356年には京都から茶種を
持ちこみ植栽したのが現在の土山茶の起源と言われている。

常明寺に伝わる<国宝>大般若経(別名:長屋王願経)27帖は、奈良時代
の皇族で政治の中枢にいたが、藤原一族の謀略にあって自害したと言われる
長屋王が願主となって写経された大般若経の一部である。
長屋王願経には<和銅経:和銅5年(712年)>と<神亀経:神亀5年
(728年)>があり、各々600巻写経されている。
現在、和銅経600巻の内、220巻が現存し212巻がこの土山町の3ヶ寺(常明寺、
太平寺、見性庵)に伝えられている。

太平寺   見性庵>を参照

また、津和野藩の藩医であった白仙(森鴎外の祖父)が土山宿で亡くなり、
ここ常明寺に葬られていた。現在は、供養塔が建っている。

(1)寺名:常明寺(じょうみょうじ)
(2)住所:滋賀県甲賀市土山町南土山甲531
(3)山号:瑞宝山 (4)宗派:臨済宗東福寺派
(5)開基:元明天皇 (6)開創:708~715年
(7)中興:鈍翁禅師 1349年 (8)本尊:阿弥陀如来
(9)その他
1)大般若経(長屋王願経)27帖:国宝 712年 長屋王願主の写経
2)土山茶発祥の地
3)芭蕉句碑:さみだれに鳰のうき巣を見にゆかむ
4)森鴎外の祖父白仙の供養塔

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                       全景

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                       本堂

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                      芭蕉句碑