もくもく探索日誌 2009年12月1日 紅葉の丹波

中国自動車道を吉川JCTから舞鶴道に入った途端、色とりどりに紅葉した
山並みを縫うように走る間もなく、下の盆地に雲海が棚引き、まるで絵に
描いた風景の中を泳ぐように走る。
朝から冷え込み丹波は雲海の中に埋もれている。
丹波篠山まで走ると道路も雲海の中に埋もれ、視界も100m程の
中をゆっくりと進む。
丹波市氷上町の<丹波紅葉三山>と呼ばれる円通寺に着いたのは
朝靄の垂れこめる9時過ぎである。
まだ参拝者を見かけない境内をもくもく探索が始まる。
朝靄の紅葉も捨てたものではないと思いながら、本堂裏の<タブノキ>
や<イトザクラ>の姿に感動を覚える。
禅寺らしく掃除も行き届き、森閑とした空気がただよう。

画像
                    円通寺山門前



<独鈷の滝>で知られた山の中腹にある岩瀧寺(がんりゅうじ)に向かうと、
山道を上がるにつれて霧もなくなり、振り返ると盆地には雲海が満ち満ちている。
山道の突き当たりにある岩瀧寺の本堂にお参りし、更に山道を登ると
独鈷の滝が冷たい水しぶきを散らしながら落ちる。
岩窟内に不動明王が安置されたこの辺りは、滝の音だけが聞こえる
幽境である。
濡れた石段に気をくばりながらの下山。



山間の道を抜けて、丹波市市島町の白毫寺へ向かう。
地元領主であった赤松定則の供養塔といわれる宝篋印塔が木々の
間にポツンと建っている。この白毫寺も<丹波古刹15ヶ寺霊場>の
第10番である。岩瀧寺は第8番になる。



同じ市島町の丹波古刹第11番の石像寺(せきぞうじ)は重森三玲作庭
の枯山水石庭がポイントである。
重森氏特有の石の配置が背景の山並みと調和し、見どころとなっている。
重森氏の庭も今まで随分と見て来たが、この庭を眺めながら思い出す。



市島町の北端に位置する麻呂子皇子(聖徳太子の弟)の鬼退治伝説
が伝わる清薗寺(せいおんじ)を経て京丹波に向かう。



国道9号線を南下し、三和町のコンビニでいつものにぎりめしを食す。
京丹波町の山裾にある名もない曹洞宗のお寺、無動寺と新宮寺を
探索し帰路に着く。
今日の丹波は変化に富んだ風景に出会い久々の探索気分に浸る。