秋篠寺(奈良県奈良市)

奈良市街地から少し離れた奈良競輪場の近くに位置する秋篠寺といえば
伎芸天、伎芸天といえば秋篠寺といわれるほどにこの仏さまは人気が高い。
堀辰雄が<東洋のミューズ><わけてもお慕わしい>といわしめた伎芸天。

ここを訪れる人の大半がこの仏さんにお目にかかりたいとやって来る。
私もその内の一人であった。
東門から入ってまず感動したのが、淡い緑の苔絨毯が境内一面にひろがる
風景であった。この緑が逸る心を落ち着かせて、仏様に会える期待感を一層
深遠なものへと誘うこの演出。心憎いではないか。

更に本堂前のシンプルな境内、本堂の柔らかな曲線を描く屋根。
鎌倉時代の本堂が天平の甍の様な構築美を持っているではないか。

本堂の入口を入るとすぐにあの仏様が少し腰を捻らせて立っておられた。
30分ばかり行ったりきたりしながら、角度を変えお会いさせていただいた。
言葉は要らない。

(1)寺名:秋篠寺(あきしのでら) (2)住所:奈良県奈良市秋篠町757
(3)山号:なし (4)宗派:単立 (5)開山:善珠 (6)開創:775年
<奈良朝廷最期の官寺> (7)本尊:薬師如来

(8)その他
1)本堂:国宝 鎌倉時代前期 和様仏堂の代表
2)主な仏像
  伎芸天立像:重文 頭部は奈良時代の脱活乾漆 体部は鎌倉時代 206cm
  本尊薬師三尊像:重文 中尊は室町時代 脇侍は藤原時代
  十一面観音立像:重文 10世紀 167cm
  地蔵菩薩立像2体:重文 藤原時代
  梵天立像:重文 頭部は奈良時代の脱活乾漆 体部は鎌倉時代 235cm
  帝釈天立像:重文 頭部は奈良時代の脱活乾漆 体部は鎌倉時代 203cm
  大元帥明王立像:重文 鎌倉時代 219cm
  伝救脱菩薩立像:重文 頭部は奈良時代の脱活乾漆 体部は鎌倉時代 239cm
3)かみなり石:雷が落ちて石にぶつかりへそを盗られた逸話

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                          本堂

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                          本堂

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                          東門

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                       東門からの参道

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                         苔の絨毯

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                         香水閣

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                         金堂跡

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                          南門

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                       南門からの参道

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                        本堂前境内

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                        かみなり石

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                         大元堂

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                         役行者像