大三島から多々羅大橋を渡り、生口島南ICを出て、国道317号を
海沿いに南東へ、御寺(みてら)集落に入る。
山手にある名刹光明坊の近くに、イブキビャクシンの古木がある
善立寺が建つ。
松並木の参道を登ると、庫裡の前に姿のよいビャクシンが樹勢よく
生えている。
樹齢500年以上ともいわれる古木である。
善立寺の開創は不詳であ…
東区の小廻山(199m)山頂近くに建つ常楽寺は、報恩大師が
開創したと伝える備前四十八ヶ寺の一つで、749年の開創と
伝えられている。
江戸時代、明治時代と二度の大火により焼失し、多くの塔頭を
失っている。
現在、堂宇の建立が進み、客殿の建立に着手している。
ここには、岡山特有の<文英様石仏>17体が発掘され祀られている。
…
鳥取市南部に位置する用瀬(もちがせ)から佐治川沿いに、
国道482号を西へ、9kmほどの佐治町高山集落の山あいに、
茅葺の鐘楼門形式の山門を構える林泉寺が建つ。
この山門は江戸時代の建立で、鳥取市の文化財に指定されている。
境内正面に本堂、左手に薬師堂が建つ質素な構えであるが、
薬師堂の本尊は明治時代の神仏分離によって高山神社…
2019年11月26日滋賀県湖東と湖南の紅葉狩りに。
紅葉も終盤に差し掛かって、観光客も多い。
<太郎坊宮>滋賀県東近江市小脇町2247
三角錐の紅葉に覆われた山腹に建つ太郎坊宮
駐車場から本殿へは急な石段を登る
本殿からの眺望は素晴らしく、足の疲れも吹っ飛ぶ
太郎坊宮全景
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姫路市の北部、中国自動車道の通る安富町にあって、名坂集落
の丘陵部に建つ今念寺は1280年の開創で、境内に安置されて
いる五重石塔も同年の建立である。
この石塔は銘文入りの石塔としては、県下最古部類のものと
いわれている。
お寺は寂しいが、石塔愛好家にはよく知られたお寺である。
本尊薬師如来は雨乞いの薬師として信仰を集めたと…
天満東寺町の寺町通から、一歩北に入った角に建つ明福寺の
開創は不詳であるが、お寺に残された六字名号は蓮如上人の
真筆で、1585年本願寺11代顕如上人が裏書したもので、
裏書のある六字名号は珍しいといわれている。
<大阪市のお寺一覧>
(1)寺名:明福寺(みょうふくじ)
(2)住所:大阪市北区同心1-10-15
(…
久美浜湾の南東に、小高い円錐形の兜山(192m)が久美浜湾
と一体となって一つの風景を造っている。
この兜山東麓に建つのが甲山寺で、兜山山頂に建つ熊野神社の
別当寺であった。
甲山寺は736年行基が巡錫の折に、熊野神社に詣で甲山寺を
開創したと伝える古刹である。
境内は整備され、花木が植生されている。
<京都丹後のお寺…
快晴に恵まれた11月21日、例年の紅葉狩りに東近江市へ。
<永源寺>滋賀県東近江市永源寺高野町41
例年より少し遅い紅葉で、11月末まで見頃となりそうだ。
21日には、遠くから観光ツアーで来られた人達と話したが、
東京からの人は、<こんな素晴らしい紅葉は見たことがない>
とか。
私の紅葉スポットの中でも、上位に入るスポッ…
雪化粧の比良山系を遥かに望む小浜集落にあって、奈良時代に
開創されたと伝える石川寺が始まりという西勝寺が建つ。
1459年蓮如上人に帰依し、浄土真宗になり、16世紀後半
西勝寺となったといわれている。
境内のソテツや松は樹齢100年以上といわれる古木で、
冬の衣装に包まれていた。
<滋賀県湖南地域のお寺一覧>
(1…
奈良市東北部、京都府木津川市加茂町に近い山間部の、狭川両町
(さがわりょうちょう)集落の小高いところに建つのが光明寺
で、小さなお寺ではあるが、石仏が珍しく、石仏愛好家には
人気がある。
中でも、六観音石仏は珍しい。
また、ニッコリと微笑む地蔵石仏には魅せられる。
<奈良市のお寺一覧>
(1)寺名:光明寺(こうみょ…
夢前町の山間部、高長集落の山麓に威容な山門を構える
光瑞寺が建つ。
光瑞寺は、武田四天王と呼ばれた高坂昌信(春日虎綱)の
子息といわれる春日昌房が、姫路の亀山本徳寺から高長の
里に入り、草庵を建てたのが始まりと伝えられ、昌房の子・
浄念が1622年光瑞寺として開創している。
<兵庫県のお寺一覧>
(1)寺名:光瑞寺…
北区の東寺町と呼ばれる一帯に建つ龍海寺は、緒方洪庵の
菩提寺で、遺髪を埋葬した墓がある。
緒方洪庵は日本近代医学の祖と、明治維新の数多くの人材を
輩出した蘭学者として知られ、その教育の私塾とした<適塾>
が中央区北浜に残っている。
龍海寺は、1584年頃豊臣秀吉の招きで、越前の亀洲宗鶴
が開創したと伝えられている。
山…
天橋立を中心として観光と<冬のかに>の丹後には古刹・名刹が
多くあるが、その中のいくつかを紹介
<舞鶴市>
松尾寺:西国三十三所観音霊場第29番
円隆寺:<重文>三体本尊
金剛院:自然環境と一体となった<重文>三重塔
多禰寺:丹後地方の最古刹
瑠璃寺:細川幽斎ゆかりの枝垂桜
桂林寺:丹後の曹洞宗名刹
…
天橋立の内海・阿蘇海に面する溝尻地区は平安時代からの
村落を形成し、漁業を生業としてきた。
現在も舟屋が一部残っている。
その集落に建つ長徳寺の開創は不詳であるが、鎌倉時代の
阿弥陀如来立像を本尊とする浄土宗寺院である。
<京都丹後のお寺一覧>
(1)寺名:長徳寺(ちょうとくじ)
(2)住所:京都府宮津市溝尻508…
守山市矢島町にあって、木々に覆われた境内に少林寺は建っている。
その門前に<一休禅師御遺跡>の碑が立ち、一休和尚ゆかりの寺を
示している。
少林寺は、文明年間(1469~87年)に一休和尚の法嗣である
桐嶽紹鳳が開創し、一休和尚は一時逗留したといわれ、
和尚に関係する多くの文化財が残されている。
中でも、一休禅師坐像は大徳寺…
下津港北の高台に建つ禅定寺は、12世紀末関白藤原兼実の
発願により開創されたと伝えられ、真言宗の村堂として地蔵尊が
祀られ信仰を集めたといわれている。
豊臣秀吉の紀州侵攻により焼失したが、1661年浄土宗寺院
として再興されている。
<和歌山県のお寺一覧>
(1)寺名:禅定寺(ぜんじょうじ)
(2)住所:和歌山県海…
吉野川上流の支流高見川に沿って県道16号を遡って行くと、
小栗栖集落の高見川対岸に東吉野中学校が見えてくる。
その左手山裾に、白壁の築地塀に囲まれた東禅寺が建っている。
東禅寺の開創は不詳であるが、本尊の薬師如来立像は鎌倉時代の
造像と考えられている。
この像は当初は阿弥陀如来像として造像され、後に薬壺を持たせた
形に補正さ…
山陽道山陽ICを7時過ぎに出る。
本日は岡山市の東部を巡る。東区・中区の山手が主体。
快晴の秋晴れ。
岡山市の訪問は久しぶりで、報恩大師開創の古刹
<備前四十八ヶ寺>が主となる。
少林寺からの岡山城
松琴寺
常…
京都市から亀岡市へ、国道9号を<老ノ坂峠>を越えた亀岡市側に
<老ノ坂子安地蔵堂>(旧大福寺)が建つ。
平安時代末期、高倉天皇が中宮建礼門院の安産を念じ、老ノ坂子安地蔵
に祈願されると無事に皇子を授かり、平清盛に命じて諸国に子安地蔵を
安置させたと伝えられている。
その一つが長楽寺の本尊地蔵菩薩といわれ、地元では<谷の子安地蔵…
生駒山系の山腹に建つ慈眼寺は野崎観音と呼ばれ、江戸時代前期から
続く<野崎詣り>で賑わう古刹である。
野崎詣りは、先祖、親類縁者、生きとし生けるもの全てに感謝を
捧げる<無縁経法要>の行事に参詣する習わしで、1682年から
始まったといわれている。
5月1~8日の間は、参道に様々な屋台が並び多くの参詣者で
ごった返すといわれ…
西舞鶴の愛宕山東麓にあって、お寺が連なる寺町の北端に、山の斜面
に建つのが見海寺である。
寺名のごとく、斜面境内上部からは舞鶴湾を望むことができる。
見海寺の開創は1660年と伝えられ、1692年には恵比須さんが
祀られている。
山門は丹後田辺城(舞鶴城)の城門を移したものといわれている。
<京都丹後のお寺一覧>
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