国道166号を菟田野宇賀志地区に入ると、<青蓮寺>の標識が ある。そこを入り、途中から杉林の林道を1kmほど山中へ。 林道の終点に手水舎が見えてくる。 そこから徒歩で山の参道を登ること数分。質素な山門が見えほっとする。 樹林に囲まれた山寺である。所々に桜が咲いて一つの風景を造っている。 青蓮寺は765年中将姫によって開創されたと伝える。 中将姫は伝説上の姫で、いくつかの中将姫伝説があるが、青蓮寺に 伝わる中将姫とは、 <747年右大臣藤原豊成の娘として生まれたが、751年実母が亡くなり、 753年継母ができ、それからは継母に虐められ続け、760年14歳の時に 雲雀山に流され殺されそうになったが、家臣の松井嘉藤太夫妻が姫を 隠れ草庵で2年半匿った。 762年父・豊成が狩りで雲雀山に入って、姫と会い奈良の都へ連れ戻した。 姫は仏に仕えるべく、17歳で出家し當麻寺に入り、765年雲雀山山腹に 青蓮寺を開創し、775年當麻寺で亡くなったと。> 様々な戯曲の題材となり、各地に中将姫伝説が伝わっている。 青蓮寺の地は伝説にピッタリの風景を持っている。 <奈良県のお寺一覧>参照 (1)寺名:青蓮寺(せいれんじ) (2)住所:奈良県宇陀市菟田野宇賀志1439 (3)山号:日張山 (4)宗派:浄土宗 (5)開基:中将姫 (6)開創:765年 (7)本尊:中将姫 林道 林道脇 手水舎 参道 山門 参道 阿弥陀堂(左)本堂(右) 松井嘉藤太夫妻の墓 |
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