陶芸サークル 釉薬のはなし(1) 基礎釉
釉薬は下記の役割を持っている。
①ガラス化の基
②ガラス化の基を熔かす
③素地とガラスを繋ぐ
この役割が高温(1200度ぐらい)で働き、器の表面にガラス状の膜を作る。
上記の役割を果たす主な原料として3~4種類あり、それを調合して液体状に
作る。
長石:上記の役割を全てもっており、釉薬の主原料
灰または石灰石:②の熔かす役割
藁灰または珪石:①のガラス化の基
カオリンなどの粘土類:③の役割
これらの原料を調合した釉薬を基礎釉(無色)といい、その調合割合によって主に
(1)透明釉(光沢がある)
(2)マット釉(艶消し)
(3)乳濁釉
(4)結晶釉
がある。
透明釉
マット釉
乳濁釉
結晶釉(不完全)
基礎釉には
(ⅰ)原料として主に長石・土灰・藁灰を使う土灰釉(和風)
(ⅱ)原料として主に長石・石灰石・カオリン・珪石を使う石灰釉(洋風)
がある。
(ⅰ)土灰釉の原料調合割合の違いによって
(1)土灰透明釉: 長石 70% 土灰 20% 藁灰 10%
(2)土灰マット釉: 長石 40% 土灰 30% カオリン 30%
(3)土灰乳濁釉(藁灰釉):長石 30% 土灰 20% 藁灰 50%
(4)亜鉛結晶釉: 長石 48% 土灰 15% 亜鉛華 24% 藁灰13%
(ⅱ)石灰釉の調合割合
(1)石灰透明釉:長石42% 石灰石18% カオリン13% 珪石27%
(2)石灰マット釉:長石52% 石灰石23% カオリン23% 珪石2%
(3)石灰乳濁釉:長石52% 石灰石23% カオリン3% 珪石22%
(4)亜鉛結晶釉:長石50% 石灰石10% 亜鉛華25% 珪石15%
透明釉をベースにすると、
マット釉はカオリンが多く藁灰や珪石が少ない
乳濁釉は藁灰や珪石が多く、カオリンが少ない
結晶釉はカオリンも藁灰や珪石も少ない
縦軸はカオリンなどの量、横軸は藁灰や珪石の量と見てよい。
①ガラス化の基
②ガラス化の基を熔かす
③素地とガラスを繋ぐ
この役割が高温(1200度ぐらい)で働き、器の表面にガラス状の膜を作る。
上記の役割を果たす主な原料として3~4種類あり、それを調合して液体状に
作る。
長石:上記の役割を全てもっており、釉薬の主原料
灰または石灰石:②の熔かす役割
藁灰または珪石:①のガラス化の基
カオリンなどの粘土類:③の役割
これらの原料を調合した釉薬を基礎釉(無色)といい、その調合割合によって主に
(1)透明釉(光沢がある)
(2)マット釉(艶消し)
(3)乳濁釉
(4)結晶釉
がある。
透明釉
マット釉
乳濁釉
結晶釉(不完全)
基礎釉には
(ⅰ)原料として主に長石・土灰・藁灰を使う土灰釉(和風)
(ⅱ)原料として主に長石・石灰石・カオリン・珪石を使う石灰釉(洋風)
がある。
(ⅰ)土灰釉の原料調合割合の違いによって
(1)土灰透明釉: 長石 70% 土灰 20% 藁灰 10%
(2)土灰マット釉: 長石 40% 土灰 30% カオリン 30%
(3)土灰乳濁釉(藁灰釉):長石 30% 土灰 20% 藁灰 50%
(4)亜鉛結晶釉: 長石 48% 土灰 15% 亜鉛華 24% 藁灰13%
(ⅱ)石灰釉の調合割合
(1)石灰透明釉:長石42% 石灰石18% カオリン13% 珪石27%
(2)石灰マット釉:長石52% 石灰石23% カオリン23% 珪石2%
(3)石灰乳濁釉:長石52% 石灰石23% カオリン3% 珪石22%
(4)亜鉛結晶釉:長石50% 石灰石10% 亜鉛華25% 珪石15%
透明釉をベースにすると、
マット釉はカオリンが多く藁灰や珪石が少ない
乳濁釉は藁灰や珪石が多く、カオリンが少ない
結晶釉はカオリンも藁灰や珪石も少ない
縦軸はカオリンなどの量、横軸は藁灰や珪石の量と見てよい。