仏谷寺 (島根県松江市美保関町) 出雲様式の<重文>仏像

美保関港の山麓にある仏谷寺の5体の仏像は、平安時代初期の
出雲様式の仏像で、このお寺が古く大寺であったことを物語っている。
出雲様式の特徴は、平安時代初期のこの地方独特の腹部の二重円弧
や全体に簡略化された衣、下半身に重心を置いた体躯などに見られる。
ここ仏谷寺にこれだけの仏像が残っているのが驚きである。

仏谷寺は行基によって三明院として開創されたと伝えられているが
詳細は不詳である。
1221年承久の乱で敗れた後鳥羽上皇が数日逗留し、また1332年
後醍醐天皇が同じく逗留し、隠岐へと配流されていると伝えている。

芝居で有名な<八百屋お七>の恋人・吉三が諸国巡礼の折、ここで
亡くなったとの伝承もある。
仏像の拝観は可能である。

<島根県のお寺一覧>参照

(1)寺名:仏谷寺(ぶっこくじ) (2)住所:島根県松江市美保関町美保関530
(3)山号:龍海山 (4)宗派:浄土宗
(5)開基:行基 (6)開創:奈良時代前半 
(7)中興:正阿順慶 1573~91年 (8)本尊:阿弥陀如来
(9)その他
1)重文仏像
  薬師如来坐像:平安時代初期 像高108cm
  日光・月光菩薩立像:平安時代初期 像高162・160cm
  聖観音立像:平安時代初期
  虚空蔵菩薩立像:平安時代初期 像高170cm

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                        山門

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                        本堂

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                       吉三の墓