三重県松阪市にある朝田寺は、796年練君長者が佐久米町堂山に開創し、 807年長者が持していた霊木で弘法大師が地蔵菩薩を彫って祀ったのが 本尊と伝えられている。 室町時代末頃現在地に移り曹洞宗となり、1652年天台宗となった。 地蔵菩薩信仰が広まり、<朝田の地蔵さん>として親しく呼ばれている。 松阪では人が亡くなると、故人の衣類を朝田寺本堂の天井下に吊るし、 新盆の時に吊るした衣類の下で霊を慰め、お地蔵さんに極楽浄土へ 導いていただくよう供養する風習<道明供養>がある。 本尊地蔵菩薩立像は平安時代初期の作で、天平様式を残し平安時代 初期の特徴である翻波式衣文がすばらしい秀作といわれている。 (1)寺名:朝田寺(ちょうでんじ) (2)住所:三重県松阪市朝田町427 (3)山号:光福山 (4)宗派:天台宗 (5)開基:練君長者 弘法大師空海 (6)開創:796年 (7)本尊:地蔵菩薩 (8)その他 1)主な伽藍 本堂:県指定文化財 1652年 山門:県指定文化財 1673年 2)主な仏像 本尊地蔵菩薩立像:重要文化財 平安時代初期 像高169cm 僧形坐像:県指定文化財 3)曽我蕭白の絵画 蕭白が29歳と34歳の二度朝田寺を訪れて残した 唐獅子図2幅:重要文化財 江戸時代 蕭白の代表作 獏図・鳳凰図8面:重要文化財 江戸時代 唐人物図・雁布袋図・雄鶏図・布袋図:市指定文化財 4)盂蘭盆経説相図:県指定文化財 朝鮮李朝時代 5)庭園 牡丹などの花 参道 山門 境内 境内 本堂 花の庭園萬祥園 書院庭園 |
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