もくもく探索日誌 2009年5月9日 晴れ 京都市内

友人から<京都春季非公開文化財特別拝観>の拝観券があるから
どうやーーと珍しく友人が声を掛けて来て、すぐ決まり。
いつもは探索する人が<もくもく探索>に連れ出すのが定石であったが。

今日の京都は初夏というより夏日に近くなりそうだと覚悟を決めて出る。
京都駅で待ち合わせ、嵯峨野線の電車に乗ってその混みようにビックリ
皆さん嵐山かなと。
1月の特別拝観で妙心寺を訪れて以来の妙心寺ーーこれで何度妙心寺
を訪れたことか。
春・秋・冬と塔頭の特別拝観がある度に訪れているから多いはずだ。

妙心寺と塔頭参照

今日は一人の<もくもく探索>でなく二人ということで、歩調を友人に合わせて
拝観することにし、説明してくれる学生さんの話にも耳を傾けながらの
探索となる。

画像
                     妙心寺境内

妙心寺には46ヶ寺の塔頭があり、そのほとんどが通常非公開であるが、
春・秋・冬に各々2~3の塔頭が特別公開し、その文化財や庭園が拝観できる
のが楽しみの一つとなっている。

広大な妙心寺境内の北端にある隣華院は、ここは初めての拝観になるが、
秀吉の家臣で賎ヶ岳の七本槍の一人脇坂安治が建立した塔頭で、
長谷川等伯の襖絵<重文>山水図が見どころであるが、等伯61歳の
作品とは思えぬ迫力がある。
庭園は杉苔に覆われ、新緑に眩しい風景を描き出している。


次に訪れた麟祥院は、二度目の拝観、徳川家光が乳母であった春日局の
香華所として建立した春日局ゆかりのお寺であり、春日局の霊屋もある。
春日局と言えば、大奥の制度を作り、権威を揮った女将軍として映画や
ドラマに登場している。


二度目か三度目かの拝観となる退蔵院へ足を運ぶが、ここは通常公開して
いる数少ない塔頭で、妙心寺でも屈指の古刹である。

ここでは、外国人の拝観者も見かけたが、そのお目当ては庭園にある。
史跡・名勝に指定された枯山水の<元信の庭>と現代の池泉回遊式庭園
の対比が面白い。


今日は特別公開日ということで、通常拝観できない書院とそれに付属する
<かくれ茶席>もお目当てであった。
妙心寺は大徳寺と異なり、茶に心を奪われてはならないといましめる風が
あったので、茶室が少なくこのような隠れた茶室が存在したとのこと。
撮影禁止で残念!

午後二時を過ぎる頃はまさしく夏。半袖姿が目立つ京都を離れる。