龍王寺 (滋賀県竜王町) 大蛇伝説の<重文>梵鐘

滋賀県竜王町の古刹龍王寺にある<重文>梵鐘には悲しい伝説がある。
小野時兼のところへ妻にしてほしいと美しい女性が来て、その後3年間
幸せな日を送っていたが、その女性はどうしても平木の池に戻らねば
ならないと去って行った。
時兼はどうしても忘れられず平木の池に行ってみると、女性は大きな
蛇となって現れ玉手箱を渡し池の中に消えた。
それに驚いて家に帰り、玉手箱を開けると立派な鐘が出てきて、
龍王寺に献納したと伝えられている。

梵鐘は奈良時代の作と推定されるが、この鐘に因んだ歌が残されている。
<藤原定家>
 昨日見し花のあたりに夜はあけて野寺の鐘の声ぞ聞こゆる
 (龍王寺はかって野寺と呼ばれていた)
<柿本人麻呂>
 鐘暗き野寺の松の木陰より山ほととぎす声ど落ちくる

710年行基によって雪野寺として開創され、平安時代になって再興された時
龍王寺となった。

(1)寺名:龍王寺(りゅうおうじ)<別名:雪野寺> 
(2)住所:滋賀県竜王町川守41
(3)山号:雪野山 (4)宗派:天台宗
(5)開基:行基 (6)開創:710年 (7)本尊:薬師如来
(8)その他
1)主な仏像
  本尊薬師如来坐像:町指定文化財
  十二神将立像:重要文化財 鎌倉時代後期
  聖観音立像:町指定文化財
  地蔵菩薩立像:町指定文化財
  十二神将立像:重要文化財 鎌倉時代後期
2)梵鐘:重要文化財 奈良時代
3)雪野寺跡(境内):県指定史跡
4)へちま加持祈祷:中秋の日 ぜんそくにご利益 全国から参拝者

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                       山門

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                       本堂

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                       鐘楼

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                       境内