お寺の仁王像<金剛力士像>

お寺の山門などに安置されている一対の仁王さん(二王ともいう)は、お寺に仏敵が
入るのを防ぐ守護神としての役目を担っている。正式な呼び名は金剛力士である。
一般的には、向かって右に口を開いた阿形像、左に口を閉じた吽形像が置かれて
いる。<阿吽の呼吸>とはここから来ている。

歴史的には、飛鳥時代から仁王像が安置されていたが、現存する最古の仁王像は
法隆寺中門の711年に造られた仁王像であるが、補修が相当施されていて原型
とは変化しているそうである。
飛鳥・奈良時代には中門に安置されていたが、平安時代以降は表門にあたる
山門に安置されるようになって、仁王門という呼び名が一般化した。

最も有名な仁王像は1203年運慶・快慶などの慶派によって造られた
東大寺南大門の仁王像であるが、高さ8m強にもなる像を70日間で運慶総括
のもと多数の慶派仏師で造りあげた凄さは歴史的にも一大エポックとなっている。

ここで、国宝・重要文化財に指定されている金剛力士像(仁王像)を記してみる。

下記の青色の寺名をクリックすると概要・写真

<国宝>
   <安置場所>            <年代>  <作者>  <阿形像高>  
(1)東大寺南大門(奈良市)       1203年  運慶・快慶    836cm     
(2)東大寺法華堂(奈良市)        天平              326       
(3)興福寺国宝館(奈良市)      13世紀初期  定慶      154       

<重要文化財>
(4)法用寺本堂(福島県会津美里町)  12世紀            224       
(5)萬満寺仁王門(千葉県松戸市)    13世紀            257       
(6)放光寺(山梨県甲州市)        12世紀   成朝か 263
(7)円鏡寺楼門(岐阜県北方町) 13世紀            230
(8)横蔵寺瑠璃殿(岐阜県揖斐川町) 1256年  肥後定慶 279
(9)財賀寺仁王門(愛知県豊川市) 11世紀 381
(10)府南寺仁王門(三重県鈴鹿市) 13世紀 204
(11)中山寺仁王門(福井県高浜町) 13世紀 267
(12)摠見寺二王門(滋賀県安土町) 1467年 院朝 212
(13)善水寺本堂(滋賀県湖南市)    11世紀 280
(14)醍醐寺西大門(京都市伏見区) 1134年  359
(15)峰定寺収蔵庫(京都市左京区) 1163年   良元 272
(16)東福寺光明宝殿(京都市東山区)  13世紀 203
(17)勝持寺瑠璃光殿(京都市西京区) 1285年 慶秀 300
(18)宝積寺仁王門(京都府大山崎町) 13世紀 284
(19)多禰寺仁王殿(京都府舞鶴市) 13世紀 肥後定慶か 356
(20)金剛院宝物殿(京都府舞鶴市) 13世紀 176
(21)法隆寺中門(奈良県斑鳩町) 711年 380
(22)石龕寺仁王門(兵庫県丹波市) 1242年 肥後定慶 370
(23)阿弥陀寺山門(山口県防府市) 12世紀 270
(24)禅師峰寺宝物殿(高知県南国市) 1291年 定明 143
(25)神角寺山門(大分県豊後大野市) 13世紀 248

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                 東大寺南大門の阿形像

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                 東大寺南大門の吽形像

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                  円鏡寺楼門の吽形像

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                 財賀寺仁王門の阿形像

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                 摠見寺二王門の阿形像

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                 醍醐寺西大門の吽形像

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                 宝積寺仁王門の吽形像

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                  法隆寺中門の阿形像

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                 石龕寺仁王門の吽形像