お寺の鐘楼

現存するお寺の鐘楼で最も古いものは、法隆寺西院の鐘楼で
1005~1020年に建立され国宝に指定されている。

国宝の鐘楼(鼓楼を含めて)には
①法隆寺西院鐘楼:1005~1020年 楼閣造り
②法隆寺東院鐘楼:鎌倉時代初期 袴腰付き
③東大寺鐘楼:1207~11年 一重
④唐招提寺鼓楼:1240年 楼閣造り
重要文化財に指定された鐘楼(鼓楼を含めて)は46件にもなる。

形式的な分類で見ると
①一重鐘楼:鐘楼のほとんどがこの形である。
        東大寺の鐘楼が最古
②袴腰付き鐘楼(袴腰鐘楼):下層に袴のような覆いがある
        法隆寺東院鐘楼が最古
③楼閣造り鐘楼:外観からは鐘楼に見えない楼閣
        法隆寺西院鐘楼が最古
④鐘楼門:2階建て門(楼門)の2階に梵鐘を吊るしている
        當麻寺奥院鐘楼門が最古(1640年)
になるが、それらの変形も種々ある。

代表的な鐘楼を上記の分類で紹介してみよう。

①一重鐘楼

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                  <国宝>東大寺鐘楼
               <最大規模の鐘楼、梵鐘も国宝>

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                  <重文>清水寺鐘楼
             <中規模の鐘楼で装飾が鮮やか、梵鐘も重文
              2008年4月に新しい鐘に付け替えられた>

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                    延暦寺東塔鐘楼
                <中規模の鐘楼で、形が美しい>

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                <重文>観音寺鐘楼(滋賀県米原市)
                     <一般的な鐘楼>

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                    光悦寺鐘楼(京都市)
                      <茅葺の鐘楼>

②袴腰付き鐘楼

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                   <国宝>法隆寺東院鐘楼
                  <最古の袴腰鐘楼、梵鐘も重文>

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                     <重文>仁和寺鐘楼
                      <形の美しい鐘楼>

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                   <重文>石山寺鐘楼(大津市)
                 <品のある鐘楼、袴が漆喰、梵鐘は重文>

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                   <重文>霊山寺鐘楼(奈良市)
                      <小規模の袴腰鐘楼>

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                  <重文>覚城院鐘楼(香川県三豊市)
                  <四国で重文の鐘楼2件の内のひとつ>

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                   <重文>朝光寺鐘楼(兵庫県加東市)
                     <最も美しい鐘楼のひとつ>

③楼閣造り

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                    <国宝>法隆寺西院鐘楼

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                     <国宝>唐招提寺鼓楼

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                    <重文>萬福寺鼓楼(宇治市)
                     <鐘楼も同形で、重文>

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                西明寺鐘楼(栃木県益子町)

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                       西本願寺太鼓楼
                    <太鼓楼は真宗のお寺特有>

④鐘楼門

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                     <重文>當麻寺奥院鐘楼門

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                    <重文>万寿寺鐘楼門(京都市)
                     <袴腰鐘楼を門にした変形>

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                     根来寺鐘楼門(和歌山県岩出市)

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                     万年寺鐘楼門(滋賀県栗東市)

⑤異色の鐘楼

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                     華厳寺鐘楼(岐阜県揖斐川町)

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                  <重文>地蔵院鐘楼(三重県亀山市)

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                     <重文>三井寺鐘楼(大津市)
                      <三井の晩鐘で有名>

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                       六道珍皇寺鐘楼(京都市)
                      <8月の精霊迎えの鐘>

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                      酒見寺鐘楼(兵庫県加西市)