中尊寺(岩手県平泉町)

今年の世界遺産登録に向けて活動されている平泉。
その暫定リストの名前は<平泉-浄土思想を基調とする文化的景観>
と難しい表現だが、その中心地が中尊寺なのである。

中尊寺といえば--思いつく主なキーワード--
金色堂、奥州藤原、義経・弁慶、芭蕉、文化財の宝庫、ハスなど
数え切れない言葉が出てくるほどにいろんな要素を持ったお寺である。

私が拝観させていただいたのは6月の梅雨入り前の晴れた日でしたが、
ジックリと拝観できず、<私の拝観は1日かけて隅から隅まで探索するのが
普通なのですが、このときは集団行動で時間の制約上やむを得ず断念>
再度ゆっくりと一人で拝観する機会を。

中尊寺の歴史上の主なポイントといえば
<1>慈覚大師円仁が850年に関山弘台寿院を開創し、中尊寺を開山したと
    伝えられている。この頃円仁は東北の各地でお寺を開山しているとのこと。
<2>奥州藤原の礎を築いた藤原清衡が1105年から1126年にかけて
    伽藍の建立を行い、実質上の開基となる。
    金色堂は1124年に建立された。
    (浄土思想に基づいて設計された)
<3>奥州藤原氏は1189年滅び、奥州藤原の栄華は終焉を迎えた
<4>1337年金色堂を残してほとんどの堂舎が焼失
<5>1689年芭蕉が訪れてその荒廃を嘆く
<6>2007年正月3が日の参拝者約12万人となるほどに
    繁栄している。喜ばしい限り。

(1)寺名:中尊寺<塔頭17ヶ院> (2)住所:岩手県平泉町平泉衣関202
(3)山号:関山 (4)宗派:天台宗東北大本山 (5)開山:慈覚大師円仁
(6)開創:850年 (7)実質上の開基:藤原清衡
(8)本尊:阿弥陀如来

(9)その他
1)奥州藤原四代の菩提寺 金色堂須弥壇の内に遺体が安置
        <1950年学術調査で種々のことが判明>
2)東日本における平安美術の代表 仏像をはじめ数々の美術工芸品
        がそれを物語る。京の仏師・職人が招かれたのであろう。
3)義経・弁慶の平泉物語
4)芭蕉の像と句碑:1689年奥の細道道中で<五月雨の 降り残してや 光堂>
5)中尊寺ハス:1950年の調査の際、四代泰衡の首桶からハスの種が出る
          それを育てて1998年開花に成功
6)文化財建造物
 金色堂:国宝 1124年建立 新覆堂の中
 経蔵:重要文化財 鎌倉時代末期 平安時代の部材が使用されている
 金色堂旧覆堂:重要文化財 室町時代中期
 白山神社能舞台:重要文化財 1853年
 願成院石造宝塔:重要文化財 平安時代後期
 釈尊院五輪石塔:重要文化財 1169年
  <日本の五輪石塔の中でも在銘最古のもの>
7)文化財仏像
 金色堂内の阿弥陀三尊像など32体:国宝 平安時代末期
 阿弥陀如来坐像など13体:重要文化財

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                       金色堂新覆堂

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                       金色堂旧覆堂

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                          経蔵

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                       白山神社能舞台

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                          本堂

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                         芭蕉像

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                         阿弥陀堂

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                         釈迦堂

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                         不動堂

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                       讃衡蔵(宝物館)

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                        大長寿院