天理市東部の山里集落である福住に、近年珍しくなった茅葺屋根の 本堂が建つのが西念寺である。 ここには、素木のままの長谷寺式十一面観音立像が祀られている。 この十一面観音立像は、1531年東大寺仏師・実清が宿院仏師・源四郎、 源次を助手として造立した長楽寺(廃寺)の本尊であった。 宿院仏師は戦国時代に活躍した奈良の大工集団から発展した仏師 である。 西念寺の開創は不詳であるが、福住を本拠にした豪族・福住氏の 菩提寺といわれ、開創には福住氏が関わっているかもしれない。 桜の季節になると、集落の人々のお花見処となっている。 (1)寺名:西念寺(さいねんじ) (2)住所:奈良県天理市福住町7146 (3)山号:蓮台山 (4)宗派:融通念仏宗 (5)開創:不詳 (6)本尊:阿弥陀如来 (7)その他 1)十一面観音立像:県指定文化財 1531年 実清・源四郎・源次 像高182cm 全景 門前 山門 本堂 |
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